看護師の働き方を考えさせられる夜勤
入職してから2年が経ち、ようやく仕事に慣れてきたと思っていた。
けれど、仕事中のナースコールがとても多いと感じる。1時間に40〜50回ほど鳴ることがあり、昼間だけでなく、消灯後の23時や1時ごろでも同じくらい続くことがある。
その多くは、患者さんがベッドから離れようとしたときに作動する「離床センサー」によるコールだ。転倒につながる可能性があるため、放っておくことはできない。安全のために、すぐ対応する必要がある。
ただ、しんどいのは件数そのものよりも、行って戻ったらまた鳴ることだ。特につらいのは、やっと記録を書き始めた直後にまたコールが鳴るときだ。少し進めようと思った瞬間に中断され、その繰り返しで記録や入力がなかなか進まない。
何度も中断されると、頭が切り替わってしまい、何を書こうとしていたのかが飛んでしまう。すると焦りが出てくる。記録漏れや入力漏れが起きないかも気になり、気持ちの余裕がどんどんなくなっていく。イライラするというより、自分の精神力がじわじわ削られて、消耗していく感覚に近い。
そういう時間が続くと、「自分の要領が悪いのではないか」「自分の能力が低いのではないか」と考えてしまう。さらに、「この病棟に向いていないのではないか」と思うし、そもそも看護師という働き方そのものが自分に向いていないのではないかと考えてしまう。
そう感じる理由の一つは、常に緊張が続くことだ。一度気が抜けたり、対応が遅れたりすれば、事故につながるかもしれない。しかも、焦るほどミスは起きやすくなるのに、現場では焦らざるを得ない場面が続く。中断され続ける中で正確さも求められる。その両立を求められることが、自分にはつらい。
前にいた精神科病棟とは、患者さんの状態も、業務の流れも大きく違う。地域包括ケア病棟では、これが普通なのかもしれない。忙しいのは仕方ないし、安全のために必要な対応だということも頭ではわかっている。
それでも、この分断され方、この終わらなさ、この緊張感の続き方を、ただ「普通のこと」として受け止めてよいのか、僕にはまだよくわからない。
最近は、ナースコールの多さそのものよりも、その中で自分がどう削られていくのかを強く意識するようになった。そしてその違和感は、今の働き方をこのまま続けていくことへの違和感にもつながっている。
このまま消耗し続ける働き方でいいのか。そんなことを、夜勤のたびに考えている。