雑記

「医療崩壊?」コロナ患者受け入れ病院で働く看護師の現状

2020年はコロナの1年でした。
2020年12月現在 第3波の大きなコロナ感染拡大が起こり、メディアでも医療崩壊が言われています。それでも感染者の数は右肩上がりとなっています。

感染拡大に伴い、医療現場で働く人たちの負担も大きくなっています。
今、私自身、看護師として働く中「このまま感染拡大が続くと、今までのような適正な医療を受けられなくなる」と、危機感を抱きました。
そのため、みなさんにコロナ病院で働く看護師に起こっていること知ってもらい、お話することにしました。

コロナ病棟で働く看護師は防護服を着た過酷な状況での看護ケアに加え、病院清掃など看護師が普段行っていない業務も行っています。(徐々に外部委託を進め、業務量は軽減される流れにありますが)
そのためコロナ感染患者の治療には非感染の倍以上の看護師の数が必要になります。

コロナ病棟での働いている看護師はもともと一般病棟で働いていた看護師です。コロナ病棟で働く看護師はコロナ病棟へ異動したのか、もしくは働いた病棟がコロナ病棟へ変わりそのまま働き続けているのか、どちらかだと思います。

看護師の数が減れば、残った看護師の仕事量が増える。
病棟がコロナ病棟に変わると、今以上の看護師の数が必要になりどこか他の病棟から看護師を集める必要があります。そして他の病棟の看護師の数が減り、残った人たちの仕事量が増える。
このような悪循環に陥っています。
感染第1波からすでに、コロナ受け入れ病院ではこのような状況になっていたと思います。

これに加え、院内でのコロナ感染が起こり、看護師が濃厚接触となった場合は数日~1.2週間の休みになってしまいます。その間、残った人たちが休んだ人たちの分を補い、業務を維持する必要があります。
慢性的な人員不足に追い打ちをかけるように、さらに看護師が減ってしまい病院・病棟の業務を維持できなくなってしまいます。
以上が、今現場で働く看護師の現状であると思います。

この状況が続けば、病院運営維持のため患者数を減らざるを得ません。
そうなると、今までのような適正な医療を受けることができなくなってしまいます。
都心部ではすでに起こっていると思います。

病院やそこで働く人たちは、院内でのコロナクラスター発生を起こさないことに必死です。
患者がコロナ感染を起こしていないか、院外からコロナを持ち込まれないか、自分がコロナに感染しないか、緊張感持つ中働いています。

少しでもコロナ禍と呼ばれる今を働く看護師の姿を知ってもらえるとうれしいです。