精神科

精神科看護師って大変?ストレスあるの?【最後に大切な話があります】

こんにちは!ハロです!!
私は10年以上、精神科・身体合併症病棟で働く看護師をしています!!
私についてはプロフィールをご覧ください!!
>>プロフィール

「精神科の仕事ってどんな仕事?」
「精神科の仕事ってストレス感じることあるの?」
「精神科看護師ってやりがいあるの?」

看護学生の時に実習で行ったきりで、精神科病棟はどのような病棟なのかイメージがわからない方も多いのではないでしょうか?

この記事では10年以上、精神科・身体合併症病棟で働く私が、

  • 精神科看護師の仕事とは?
  • どんな人が精神科看護師に向いているのか?
  • 精神科で働く上でのストレス
  • 精神科看護師の仕事のやりがい

について説明します。

この記事を読んでもらえれば、精神科は、楽しくてやりがいがある場所だと知ってもらえます。

精神科看護師の仕事【コミュニケーション】


精神科看護師の仕事を一言で表すと『コミュニケーションを用いて患者の精神状態を評価し必要な看護ケアを行う仕事』です。

精神科看護師に一番求められる看護技術は『コミュニケーション』です。
コミュニケーションによって患者の精神状態を評価し必要な看護ケアを行うことが、精神科看護師の一番の仕事です。

精神科看護師の仕事 患者の精神状態を評価する

患者の精神状態を把握するには、患者とコミュニケーションをするところから始まります。
患者の訴えや行動、そして看護師との関わりによる患者の反応から患者の精神状態を評価します。

例えば、
患者が「いやや。何もやりたくない。」とこちらの関わりに拒否的な態度を見せていれば、活動意欲の低下・抑うつ状態だと判断できます。
「借金取りに追われているから逃げないといけない」と激しく扉をたたいていたら、妄想による逸脱行為をしているため、何かしら対処を考える必要があります。

精神科看護師にとって患者とコミュニケーションを通して患者の精神状態を正しくすることが、一番大切な仕事になります。

精神科看護師の仕事 セルフケア障害が生じている患者への看護ケアを行う

精神科病棟へ入院している患者は、精神疾患によってセルフケア障害が起こり日常生活に支障が出たため入院します。
なので、精神科看護師は入院した患者に対してセルフケア援助を行います。

例えば、
双極性障害 躁状態のため、借金をしてまで不必要や高額な物を購入し金銭管理ができなくなっている患者
この患者が入院した場合は、薬物療法を行うと同時に、病棟で本人の物品管理やお金の管理を行います。
患者に物品・行動制限を設けることで、自分自身の行動を振り返る機会を与えます。

精神疾患・症状によってセルフケア障害が出ている患者に対して、看護ケアを行います。

精神科看護師はどんな人が向いているのか【適正】


精神科看護師はどのような人が向いているのでしょうか?
それは『じっくり患者と向き合った看護をしたい人』『人の心(精神)を学びたい人』です。

じっくり患者と向き合い看護をしたい

入院生活や治療を患者がどう思っているのかなど、患者とのコミュニケーションを通して、患者の思いを受け止め看護をします。

医療保護入院(保護者同意の強制入院)など患者の意に反しての入院になる場合があり、患者が自身の問題・病識を持ってもらうことから治療が始まる場合はほとんどです。
そのためには、患者と真摯に向き合い話続ける必要があり、じっくりと患者と向き合い看護をしたい人に精神科看護師は向いています。

人の心(精神)を勉強したい人

精神科は人の心(精神)に焦点を当て治療を進めます。
人の心を理解するのはとても難しいですが、難しいからこそ勉強しがいがあります。
精神症状を把握するには人の心の活動と異常の両面を知っておかないとけません。
人の心を理解するには精神機能の理解が必要不可欠です。
精神機能を理解すれば患者の精神状態をアセスメントできるようになります。
しかし、人の心は様々に要因によって常に変化し、100%の正解を導き出すことはできません。
ですが、患者の心はどうなっているのか、何が起こっているのか、自分なりに考えるのはとても楽しいです。
人の心(精神)を勉強したい方には精神科看護師は向いています。

精神科看護師の抱えるストレス【悩み】


「精神科で働くことに興味はあるけど、実際に働くのはなぁ」と精神科に興味はあるけど、ためらう人がいます。
というのも、精神科で働くと、精神科ならではのストレスを抱えるからです。
精神科看護師が抱えるストレスとなる主な理由2つ説明します。

精神科看護師は倫理的ジレンマを抱きやすい

急性の精神症状のほとんどは患者の易怒性(怒りやすい)があり、非常に攻撃性があります。
そのため患者からの暴言や暴力を受けることが当然あります。
攻撃性が強い患者に対して行われる治療は身体拘束や隔離による行動制限です。
私たち看護師は患者を良くしたいと思って行動しているのに、患者から暴言や暴力を受けること、身体拘束などの非道徳的な対応をすることは倫理的ジレンマを抱きやすく、大きなストレスになります。

身体的異常や急変が起こってもすぐに対応できない

精神科病棟に入院する患者は精神疾患を抱えた患者が入院するところです。
だから精神科病棟は身体的治療を行う場所ではないため、患者が体の不調を訴えたり、異常が発生してもすぐに対応できません。
同病院内に内科や外科があればいいですが、なければ身体治療を行える病院へ転院する場合がほとんどです。
身体的異常や急変が起こっても、すぐに対応できません。

精神科看護師のやりがい【経験談】


精神科看護師だから抱くのストレスはありますが、一方で精神科看護師だからこそ実感できる、やりがいがあります。

精神科看護師として、自分の関りが患者にいい影響を与えた時

患者の回復を実感できたとき、さらに患者の回復に自分の関りが影響を与えたとき、大変うれしいですし、やりがいを感じます。
私が一番思い出に残っているのは摂食障害で体重20㎏台 日常生活が全くできず、命の危機に瀕していた患者です。私はその患者のプライマリー看護師でした。
1年以上の入院期間を経て、在宅へ戻っていきました。
患者が一番つらかった状況を知っているからこそ、良くなって退院したときのうれしさは看護師としてやりがいが得られるときではないでしょうか。
さらに、退院後、たまたま在宅訪問する機会を得て、患者と話をしたのですが、私に看てもらえてよかったと言われた時は本当にうれしかったです。

このように自分の関りによって患者に影響を与えることができるのは精神科ならではであり、患者の回復した姿をみると、とてもうれしいです。

精神科看護師は楽しくやりがいがある仕事!【まとめ】


精神科で働くと倫理的ジレンマや身体的異常や急変に対応できないといった、精神科ならではのストレスを抱きやすいです。
それでも精神科看護師はとても楽しくやりがいがある仕事だと私は思います。
というのも、私が経験した摂食障害の患者さんとの関わりのように、患者とじっくり向きあうことができ、自分の関りが患者に大きな影響を与え、患者の回復を実感できます。それは外科や内科ではできず、精神科だからできることです。

「精神科で働きたいけど、身体的なことがみれなくなるのは不安」という方は私の勤める『精神科身体合併症病棟』というものがあります。
『精神科身体合併症病棟』は精神疾患を抱えた患者が、外科や内科的、身体的治療を行う病棟です。
身体・精神、どちらの知識も求められ大変ですが、多くのことを学び経験するには適した場所です。

精神科病棟に入院する患者は体には問題なく、日常生活ができる患者がほとんどです。
コミュニケーションが精神科看護師の主な仕事なので仕事量は少なく、勤務時間内に仕事を終えられる場合が多いです。
なので、患者さんと向き合い看護師という仕事に情熱を注ぎ、かつ、自分の日常生活も充実させたい方には精神科は向いていると思います。

【最後に】精神科に限らずストレスフルな看護師みんなに伝えたいこと


お願いです。
最後に、どうしてもみなさんに尋ねたいことがあります。
今勤めている病院では自分のやりたかった仕事ができていますか?
自分の想像していた、理想の看護師として働けていますか?

「今の仕事は、本当に自分のしたい看護師の仕事なのかな」
「看護師として自分のやりたいはことができない」
「今とは違う、自分のやりたい看護がある」

と思っているだけでは、何も変わりません。
今の仕事に疑問を持ち、自分の思いを我慢していては自分らしさを失うだけです。

「こんな仕事をしたかった!」
「こんな看護をしたかった!」

人は自分の思う理想の仕事ができたとき、仕事に対するやりがいが得られ楽しく働けるようになります。
そうすれば、本当の自分を取り戻し、自分らしく仕事ができます!

少しでも今の仕事に疑問を持つのであれば、自分らしく働ける場所を探す『転職活動』をしてみてはどうですか?

「転職っていわれても・・・」と不安に思う方もいるでしょう。

ですが、自分の人生、自分らしく働ける場所を探すことはダメですか?
本当の自分らしい看護師になるため、まずは自分らしく働ける場所を見つけることが大切です。
それに、転職活動するだけなら何も損になることはありません。
イヤになれば活動をやめるだけですし、今働く勤務先に何の影響もありません。

私はいろいろな病棟を異動し今の病棟に辿り着き、自分のしたい仕事ができるようなりました。
転職と異動では少し違います。
ですが、自分の今いる環境を変えるという点は一緒です。
自分のいる環境を変え、自分らしく働ける場所を探すのです。

今のままでは何も変わりません。
ですが、思い行動すれば、自分を変えられます。
少しでもいい、自分を変えるために行動をしてほしい。
『転職活動』は本当の自分を取り戻せる、自分を変える方法です。

自分らしく働ける場所を探したいという方には【看護のお仕事】がオススメです。
看護のお仕事】は業界1位の求人の量と質を誇っています。
オススメする一番の理由は『各病院の内部情報を知っている』ことです。
各病院へ直接訪問し、医療方針からその病院で看護師が辞めた理由まで聴取し、多くの病院内部の情報を持っています。
そのため自分らしく働ける職場を見つけられます。
登録、相談は無料。転職活動をするだけなら、何も損することはありません。
下記リンクを貼っておきますので、リンクをクリックし登録をしてください!
>>看護のお仕事




自分の理想の職場で働ければ、「自分らしく働いている」という実感が得られます。

『思い行動すれば、自分を変えられる。』

本来の自分を取り戻し、自分らしい看護師を一緒に目指しましょう!
これからも『自分らしい看護師』になるために必要な知識や考え方をお伝えします!

最後まで読んで頂きありがとうございます。


ブログランキングしています!
「少しでも参考になった!」「共感できた!」という方は下記バナーを押して、応援してくださると大変うれしいです!!
にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ


>>トップページへ