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看護師ができる栄養アセスメント方法【すぐに異常に気づける!】

こんにちは!看護師のハロです!!
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「患者さん、すごく痩せているけど栄養状態、大丈夫なのかな?」
「栄養管理ってなんで必要なの?」
「栄養状態ってどうやってアセスメントするの?」

患者の栄養管理は大切です。
なぜなら、正しく栄養管理をしなければ、患者の治療が進まず入院期間が延びてしまうからです。
そして看護師が最も患者と接する時間が長いため、患者の栄養不良にすぐに気づかなければなりません。

この記事では、患者の栄養管理の必要性、栄養状態のアセスメントの仕方について説明します。
記事を読み終えた時には、栄養管理の必要性を理解し、栄養状態のアセスメントができるようになります。
そして、患者を栄養不良にせず早期退院を促す看護ができるようになります!

看護師が患者の栄養管理を行う理由と、栄養アセスメントの仕方

看護 アセスメント 栄養
患者の栄養管理はとても大切であり、看護師も栄養アセスメントを行い栄養管理をする必要性があります。
というのも、先に述べたように看護師は患者のそばに一番いており、患者の状態を常に把握と管理が求めらるからです。
看護師が栄養管理を行う理由と栄養状態のアセスメントの仕方について説明します。

看護師が栄養管理を行う理由

患者の栄養管理はとても大切な理由は『栄養管理はすべての治療の基盤になる』からです。

当たりですが、栄養がなければ病気は治りません。
術後の創部も、褥瘡も栄養がなければ治りませんし、活動能力も低下するだけです。

静脈経腸栄養ガイドライン(第3版)において、栄養管理の重要性を下記のように説明しています。

静脈経腸栄養ガイドライン(第3版)

  • 適切な栄養補給が健康を維持するための基本である。適切な栄養補給が行われなければ身体の構成成分が正常に維持できず、その機能を正常に発現できない。
  • 栄養障害が進行すると、組織・臓器の機能不全、創傷治癒遅延、感染性合併症の発生、原疾患の治癒障害ないしは悪化をもたらす。
  • 適切な栄養アセスメントを行い、栄養状態を維持・改善するための方策を講じることが医療の基本である。

栄養状態をアセスメントすることで、栄養不良による治療遅延リスクを有する患者を抽出することができます。
そうすることで、適切な栄養管理が行え、栄養不良の改善・患者の早期病気治癒を促すことができます。

看護師ができる栄養アセスメントの方法

では、具体的に患者の栄養状態をどのようにしてアセスメントするのかを説明します。
栄養アセスメントには簡易に評価できる『SGA(主観的包括的栄養評価)』と、栄養状態を経時的に観察する『客観的栄養評価』の2つがあります。

SGA(主観的包括的栄養評価)

SGA(主観的包括的栄養評価)とは患者を観察し、患者や家族からの情報をもとに栄養状態を評価する方法です。
観察や聴取だけで栄養状態を評価できる簡易な方法であり、日本静脈経腸栄養会ではすべての患者にSGAを実施することを推奨しています。
SGAは下記の項目を観察し、患者・家族より聴取します。

SGA(主観的包括的栄養評価) アセスメント項目

  • 体重変化
  • 食事摂取量の変化
  • 消化器症状
  • 身体機能(ADL)
  • 身体所見(るい痩・腹水・浮腫)

これらの情報から患者の栄養状態が良好なのか不良なのかを判断します。
入院時にSGAを行うとすぐに栄養状態不良に気づき、すぐに医師や栄養士に相談介入を行うことができます。
安心して本来の治療に専念できます。

客観的栄養評価

患者の栄養状態が悪いと判断されば場合、より詳しく評価する方法です。
また栄養管理中の患者に経時的に客観的評価を行い、栄養状態が改善しているか、適切な栄養管理ができているかを評価・修正する目的に行われます。
客観的栄養評価は下記の項目を評価します。

客観的栄養評価

  • 体重変化の割合
  •  体重減少率(%)=(健常時体重-現在の体重)/健常時体重×100
     →栄養障害の度合い 軽度:5% 中等度:10% 高度:10%以上
     ※健常時体重 = 身長(m)×身長(m)×22 で求められます。

  • 身体計測 上腕三頭筋の周囲計測し、評価します。
  • 血液検査 これらの血液データーをもとに栄養状態の評価をします。
  •  Alb(アルブミン)・TP(総蛋白)
      →これらは半減期が長く、長期的な栄養状態の変化の評価に用いられる。
     RTP(総合タンパク、レチノール)
      →半減期が短く、短期の栄養状態の変化の評価に用いられる。

これらの評価を経時的に行うことで栄養状態が改善されているがか、介入している栄養管理法が適切であるかを判断することができます。

栄養アセスメントが自分の看護に繋がる

看護 アセスメント 栄養
看護師として働いていると、患者の疾患や治療に注目してしまい、あまり栄養状態を考える機会がありません。
ですが、栄養状態の管理は患者の治療の基盤になります。
栄養状態が悪くては、いくら治療し私たちが適切な看護をしても患者が治癒しないからです。
患者のそばに一番いるのは看護師です。
だから看護師が栄養管理について学び実践できるようになる必要があります。
上記で述べた栄養アセスメント方法は、専門的な知識は必要なく難しくありません。
栄養アセスメントを用いて「この患者さん栄養状態が悪いな」って気づき医師や栄養士に相談できれば、看護師としての役割は十分果たしています。

この記事を書くまでは、私は栄養管理は医師や栄養士が行うと思い、あまり関心を持っていませんでした。
けれど、記事に書くに当たり栄養管理の勉強をすることで、看護師が栄養管理をする必要性を学ぶことができました。
私の働く病棟では手術による長期絶食・神経性食欲不振症(摂食障害)により栄養状態不良の患者が多くいるのに無関心だったのはダメですね。
一方で、私たち看護師が患者の栄養不良いち早く察知し、介入へつなげることができます。

それは、私たちの看護によって患者の治療基盤を作り、早期退院へと促すことができるということです!

私たちの看護によって患者が早く退院できるようになるのは大変うれしいことです。

栄養管理の必要性、栄養アセスメントを学んだら次は実践です!

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これからも『自分らしい看護師』になるために必要な知識や考え方をお伝えしていきます!

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