認知症?と思ったら、まずは知りたい認知症の初期症状。

Dementia Early symptoms

こんにちは。

私は外科・内科・精神科の勤務経験がある看護師です。
今は地域包括ケア病棟で入院患者様が在宅に帰るための支援を行っています。
このブログは私の医療従事者としての経験を通して、医療・介護の様々な悩みを少しでも解決できるお手伝いをしたいと思い開設しました。

この記事では、私自身の経験をもとに、認知症の初期症状に関する具体的な情報と、早期発見・正確な診断、そして対処法についてお伝えします。

皆様の日常に少しでも安心と前向きなヒントをお届けできれば幸いです。

目次

認知症初期症状の具体例

私が現場で感じたのは、些細な変化が見逃されがちで、実は大切なサインであるということです。たとえば…

記憶力の低下と物忘れ

普段の約束や買い物リスト、直前の会話がすぐに抜け落ちるといった症状は、単なる加齢とは異なり、認知症初期の兆候である場合があります。家族間で「最近、ちょっと忘れが多いな」と感じたら、注意が必要です。

判断力・計画力の低下

以前はスムーズにこなしていた家事や趣味に、突然混乱が生じたり、服装の選択や買い物の際に迷いが見られる場合は、認知症の初期症状として捉えられるかもしれません。

空間・時間の認識障害

「今日は何曜日だっけ?」「ここはどこだ?」といった発言が目立つようになれば、環境に対する認識が曖昧になっているサインです。普段の会話や行動を丁寧に観察することが大切です。

言語能力の変化

話の流れが途切れたり、言葉がすぐに出てこなくなるといった現象も、初期段階で見られる症状です。日常の何気ない会話の中で、変化に気づくことが早期対応のカギとなります。

認知症の初期症状に気づいたら、早期診断と次のステップ

現場での経験から、初期症状に気づいたら、できるだけ早く専門医の診察を受けることが重要だと痛感しています。

検査方法のご紹介

・認知機能検査(MMSEやMoCA)で記憶力や判断力を数値化
・血液検査や脳画像検査で、栄養状態や内分泌の異常、脳の構造的変化を確認

受診のタイミングと専門医の選択

不安に思われたら、ためらわず神経内科や精神科、または認知症専門外来に相談してください。早期発見こそが症状の進行を抑える第一歩です。

治療・対処法の実践

認知症の初期段階での治療は、薬物療法やリハビリテーションを組み合わせることで、認知機能の維持・改善を図るものです。具体的には…

薬物療法とリハビリ

・コリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬の活用
・認知症予防プログラムを取り入れ、日々の生活にリハビリを組み込む

生活習慣の改善

・定期的な運動
・バランスの取れた食事
・十分な睡眠
・脳を刺激する趣味活動

これらは、認知症の進行を遅らせるための基本となります。

認知症家族のサポートとコミュニケーション

私自身、現場でご家族の不安や悩みに向き合ってきた中で、心理的な安心感や適切なコミュニケーションの大切さを実感しています。

心理的な安心感の提供

「早期に発見できたらどうなるのか」という不安は、正しい情報と早期診断の重要性を共有することで、少しずつ和らげることができます。

介護体制の整備と情報共有

受診前後の家族内での役割分担や、介護保険、地域の支援制度についての情報交換は、家族全体の負担を大幅に軽減します。

本人との対話のポイント

「最近、物忘れが多くなっているように感じるけれど、どう思う?」といった優しいアプローチで、本人の自尊心を尊重しながら変化に向き合うことが求められます。

認知症、初期症状に気づいたら早く専門家へ相談を。

今の地域包括ケア病棟で働いていると、明らかに認知症なのに認知症の診断を受けず正しい治療を受けていない場合が多いです。正しく診断治療を受けるためには心療内科・精神科を受診する必要がありますが、それを知らない方が多いように感じます。

仕事をしていると「認知症で介護が大変なのに家族は患者さんの面倒をみられるのか?家に帰って本当に大丈夫なのか?」と思いながら、退院されていく患者さんがいます。そういう患者さんは結局、家族が自宅での患者の介護ができず再入院してくる話も少なくありません。

今、在宅医療が推進されている中、病院の医療者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)と地域の支援者(ケアマネージャー・訪問看護師・訪問介護士)等が連携して、患者を在宅の生活を支援する取り組みが進められています。

その中で、病院の医療者・地域支援者の力不足のために、患者さん一人一人に適切な対処ができているのか疑問をもつことがあります。家族がしっかりと正しい知識を持ち行動すれば、患者も家族もより良い在宅生活ができるのに。と思うことが少なくありません。

認知症患者さんに対する正しい知識を身に着け、適切な対策を講じることが、安心した生活を送る第一歩です。

今後も医療・介護現場での実体験や最新の知見をもとに、皆様のお役に立つ情報をお届けしていきますので、 ぜひ引き続きご覧ください。

Dementia Early symptoms

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読んでいただき、ありがとうございます。

看護の現場で「もう限界かも」と感じる夜があるなら、転職を「逃げ」と思わないでほしいです。場所を変えて、また穏やかに働けるようになった人を、私はたくさん見てきました。

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※ 必ず転職する必要はありません。「どんな選択肢があるか」を知るだけでも、きっと心が少し軽くなります。

この記事を書いた人

看護師歴15年。ICU・外科病棟・精神科身体合併症病棟・地域包括ケア病棟と4科を経験。現在も現役で病棟勤務をしています。

特に精神科身体合併症病棟では12年勤務し、精神疾患を抱えながら身体合併症の治療を要する患者さんと向き合ってきました。看取り、認知症ケア、終末期、急変対応――現場でしか得られないリアルを大切に、自分の体験と感情を正直に書くブログを運営しています。

「正解を教える」のではなく、「同じ目線で一緒に考える」スタンスで、読者の方が少し楽になる文章を目指しています。

【主な発信テーマ】
・看護師のキャリアと転職
・精神科看護のリアル
・看護師のメンタルヘルス
・現場で感じた違和感や気づき

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