整形科看護

【ダメ!絶対ダメ!】THA術後、看護師が気をつけるべきこと

こんにちは!ハロです!!
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「THA(人工股関節置換術)ってどんな手術?」
「THAの術後は何に注意するの?」

股関節の手術に対してTHA(人工股関節置換術)が行われます。

この記事では、「THAについて知りたい!」という方に、看護師歴10年を超えるハロが、THAについて、THAの術後の注意点を説明します。

この記事を読めば、THAの術後患者の担当になっても困らず、自信を持った看護を行えるようになります!

THAとは?術後を看護するなら知っておくべきこと

THAとは?

THAとはTotal Hip Arthroplasty 人工股関節置換術の略です。
変形性関節症、大腿骨骨頭壊死に対して、よく行われる手術です。
股関節の部分を、すべて人工物に置き換える手術になります。
手術をすることで、術前、歩くと感じていた痛みがなくなり、普段の日常生活を過ごせるようになります。
ただ、人工股関節は人工物であるため摩耗し、10~20年ぐらいで、関節部の入れ替え(再置換)が必要になります。

THA術後の注意点

術後、よく起こる合併症が股関節部の『脱臼』です。
手術によって股関節周囲の筋力低下が起こり、脱臼が起こりやすくなります。
脱臼が起これば、麻酔下で徒手整復を行いますが、整復が困難な場合は観血的整復が必要になります。
一度、脱臼が起こると習慣的に起こりやすくなり、長期に渡って注意・予防が求められます。

人工股関節置換術の術後は、良肢位の保持が必要です。
股関節を軽く外に開き、患肢は軽度外転、回旋中間位を保ちます。
良肢位を保つのが難しい場合は、下のイメージのような外転枕を用いたりします。
THA 看護 外転枕
出典:看護roo!

脱臼を起こす禁忌肢位がありますが、禁忌肢位は人工股関節置換術の術式によって異なります。

禁忌肢位(THA術式別)

後方進入法
→股関節の屈曲・内転・内旋(股関節を曲げて、膝が内側に入った状態)
前方進入法
→股関節の進展・外旋(立位で患足を後ろに引き、内側に入った状態)

文章ではわかりづらいので、実際に自分の体を動かして確かめるとわかりやすいです。

THA術後、看護の要は『脱臼』予防に尽きる


THA術後の注意すべき点として、よく起こる合併症『脱臼』の説明を行いました。
他の術後合併症や管理については、一般的な外科的術後管理に沿って行えば間違いありません。

THAによって、術前と比べADL・QOLは大きく向上します。
しかし一度、脱臼が起これば習慣的になり手術を受けた価値が減ります。

私が過去に担当した患者さんで、精神疾患による認知機能の低下によって、術後禁忌肢位を守れず脱臼を繰り返す方がいました。
脱臼を起こすたびに、レントゲンで確認し整復の繰り返し。
その方は結局、脱臼予防のための装具をつけ、退院しました。

このようなことを起こさないためにも、術後、脱臼予防を踏まえた日常生活動作の指導が大切になります。

THAについてのお話は以上です。

最後に、どうしても伝えたいことがあります!

「術後の患者さんを担当するけど、しっかり担当できるか不安」
「今から処置をするといわれたけど、何を準備したらいいの?」

経験のない疾患や手術・処置を行う患者の担当になり、困ったことはありませんか?

正しい知識をもって看護を行わないと、取り返しのつかないことが起こります。
今回の話を例にすると、THA術後、禁忌肢位あることを知らず担当をして、脱臼を起こしてしまえば、せっかくの手術が台無しになります。

そうならないためにも、疾患や手術ごとに正しい知識や技術を身につける必要があります。

「必要なのはわかってる!でも知識や技術を身につけるには、どうしたらいいの?」

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【はじめての整形外科看護】は疾患や骨折した部位ごとに治療方法や患肢の固定法、日常生活動作の注意点、指導方法について説明されています。
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私もわからないことや、ど忘れしたとき、本書をちらっと見て勉強・復習をしています。

さまざまな疾患を抱えた患者を受け持ちますが、必要な知識や技術をすべて身につけるのは難しい。

けれど、何もわからないまま患者を受け持つことは、大変危険で、怖いことです!

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自分らしい看護をするには、自分に自信を持たなければできません。

日々の不安や悩みを1つずつ解決させることが、自分に自信をつけることになります。

『わからないことが、わかるようになる』

この積み重ねが自信となり、自分らしさに繋がります。

これからも『自分らしい看護師』になるために必要な知識や考え方をお伝えしていきます!

応援よろしくお願いします!!


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